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りゅうちぇる「令和は認め合える時代にしたいよね!」渋谷でいろんな家族の形を語るトークショーを開催

2019.05.12
109ニュース シブヤ編集部さん

4月30日の昼間にMAGNET by SHIBUYA109で行われた東京レインボープライド主催のイベント「Youth&Family Pride」。

2018年にパパになったりゅうちぇるさん、作家の乙武洋匡さん、FTM(トランスジェンダー)で東京レインボープライド共同代表理事の杉山文野さん、女装パフォーマーのブルボンヌさんが登場し、2019年新しい家族の形をテーマにスペシャルトークショーを行いました!

それぞれの実体験や家族のこと、多様性についての考え方はとっても刺激を受ける話ばかり。りゅうちぇるさんからの特別メッセージもあるので、最後まで読んでみてね!♡

りゅうちぇるがパパになって言われたこととは?

乙武「杉山さんはお子さんが生まれたんですよね?」

杉山「そうなんです、1歳半になってりゅうちぇるくんのところのお子さんと同学年」

乙武「僕が最初に知り合った時は、ひげもまだ生えていない女子大生の頃だったので、まさか文野くんが父として生きていくことになるなんてびっくりですね」

ブル「私も家族の話をすると、おばさんみたいなおじさん2人で来年同居して30年。2匹の猫を子供だと思って家族で過ごしています」

乙武「今の自己紹介だけでも、3者3様の家族の形ですね!杉山さんが家族を意識したのはいつから?」

杉山「昔は、自分が家族を持つことはできないと思ってました。でも、2013年に性同一性障害の嫡出子問題というのがニュースになりました。そのときは、なにも裁判までしなくても…と少し他人事だったのですが、あるご縁でその裁判をお手伝いすることになったんです。原告の方に会ってみたら、どこからどう見てもいい家族だった。こんなにいい家族を、“家族”と認めない日本の法律ってなんなんだろう。そう思ったと同時に、僕も血のつながりにこだわらなければ、家族を築いて子育てできるんだと思うようになったんです」

乙武「ブルボンヌさんは法的な家族を持つということについてどう思っていましたか?」

ブル「多くのゲイの方がそうだと思うんですが、そもそも自分が家庭を持つというどころか、自分の存在が認められるのかと思ってきたんです。最近の若い世代の方々はまた違うかもしれないですが、私たちの世代はネットも情報もなかったので、自分以外にゲイはいるのか?というところからでした」

乙武「りゅうちぇるさんは、一般的な家族制度で家族を持っていますが、普通こうだよね?みたいな押し付けを感じることはありますか?」

りゅ「ありますね。ぺこりんが妊娠して、SNSで公表したときに『ママとパパになるなら黒髪に染めなきゃね』っていうコメントがあったんです。たぶんその人は普通にそう思って言ってくれたんだと思うんですけど、僕たちがこのまま子育てしてたら、こういう意見を言ってくる人がいるんだろうなって思ったんです。みんなそれぞれパパとママの像ってあるじゃないですか。それぞれが別のことを思ってるのはいいんだけど、強要することはよくないなって思ったんです。

そういう考え方をする大人がいる世界に、いつか自分の子供が飛び込んでいっても、しっかり自分を大切にできるように、人からの意見に惑わされないような子に育てようとも思いました」

男を好きになれたほうがよかったかも?りゅうちぇるが過去の悩みを告白

乙武「りゅうちぇるさんは男の子だからこうしなさい、男の子って普通こうでしょという“普通”に苦しめられてきたのでは?」

りゅ「そうですね。小さいときはバービー人形で遊ぶのが大好きでした。そうすると、“オカマじゃん、男が好きなの?”とか言われることもありました。ちょっと待って、バービー持ってるだけなんですけど、みたいな(笑)。一つ違えば、すべて違うみたいに言われて。

でも僕は、初恋の人も女の子だし、好きになる人はみんな女性。自分って人と違うんだ、だったら男の子を好きになれたほうがよかったのかな?と思ったこともあったし、自分ってなんで生まれてきたんだろうというところまで病むこともあったの。親も『男の子は普通可愛いものは好きじゃないよ、メイクもやめなさい』って言ってきて、味方になってくれない時期もあってつらかった。

でも人との出会いや、原宿との出会い、テレビのお仕事を通してみんなに認めてもらう機会があったので自信も持てたし、過去の悩みも黒歴史じゃなくて糧にしていますね」

ブル「ごめんね。今だから言うけど、私もりゅうちゃんと初めてお仕事したときは、この子は隠してる方なのかな?って思ったの。こんな私を許して!でも、こんな業界の中ですら、お互いが常識にとらわれて思い込みの中でいろんな人の属性をはかったりしていることがあるんだろうなって思うと、日々勉強ね!!(笑)」

乙武「今は杉山さんやりゅうちぇるくんのお子さんも小さいですが、学校とかにいってもしなにか言われたりしたことがあるとしたら、どうやって子供を守ろうと思う?」

りゅ「誰かから好かれたいと思ってぶりっ子したりかっこつけたりしても、そういうときってたいてい自分のこと好きになってくれないじゃないですか。

なんならよく考えてみたら、自分をようやくみんなに出せるようになったころから、運命の人に出会えたり、大好きなお仕事に巡り合えたりするようになりました。

自分を隠そうとしてた頃よりも、自分を出すようになって友達ができたり、より良いことがいっぱいあった。だから、そういうことを子供に教えていくのが僕にとって教育なんじゃないかなって思ってます。

あなたが、もし僕とは違う自分らしさを持っていて人にからかわれたとして、すごく悩むかもしれない。だけどそういうときに、自分を愛してあげて、自分を表現した姿を愛してくれたり仲間ができたときに生きててよかったって思うはずから。
そうすれば、なんで生きてるんだろうなんて思わなくなるし。なんか楽しそうにキラキラ生きている背中を見せるのが親の役目だと思ってます。子供には、自分を愛するということをテーマに接していきたいですね」

乙武「ブルボンヌさんは、世間が押し付ける普通とどう向き合ってきた?」

ブル「まず、私はみなさんの前でだけ派手な女装をしていて、普段はおじさんのゲイ。ゲイの中だと、女装する人は少数派。特に昔は、ゲイの人たちは男らしく生きてるのに、女装なんかしてたら勘違いされると批判されることもありました。最近では女装でテレビに出ているので、そうすると“心は女の子なのに大変ね”って逆に応援されたり。どの振る舞いをしても、世間の思い込みがあって、いちいち説明しなきゃいけないっていうのは人生最後まである気がしているの」

コンプレックスも武器に!とにかく自分を愛する努力から始めてみて!

乙武「最後に、世間から普通を求められて苦しい思いをしている方に、アドバイスはありますか?」

ブル「自分を好きになることがすべての根源。プライドって単語もまさにそういうことで、自分が自分を認めて好きになることから始まると思うの。
だからまずは鏡見て『今日の私可愛い♡』ってほめるの。そうするとその雰囲気が自分を変えて、モテたり、良い人が寄ってきたりする!ついつい日本人は卑下しがちでしょ?私もおばさまたちにきれいねって言われたら『あんたの目、大丈夫~?』なんて自虐に走ってたけど、最近『そうなんです~』って認めるようにしたの。そしたら本当にきれいになってきた気がする!!だからみんなもどんどん自分を誉めてね~!」

杉山「自分の母親から言われて大事にしてる言葉があるんだけど、『人の成長っていうのは、どれだけ多くの活字を読むか、どれだけ多くの距離を移動するか、どれだけ多くの人に出会うか、この3つで決まるんだ』と。
僕も自分がなんなのか今でもわからないときがある。そんなときは知らない人・モノ・コトに出会うことで、新しい自分を見つけられるんじゃないかなって。だから頭で考えるだけじゃなくて、行動してほしい。東京レインボープライドってまさにそういういろんな出会いの機会になるイベントだと思うので、みなさん参加してみてほしいです」

令和は「認め合える時代」にしていきたいよね!

りゅ「自分を愛するってずっと話してきましたが、『じゃあどうやったら自分を愛せるの?』って質問がたまにあるんです。その時に思うのが、自分を愛せない人って少なからず他人と比べちゃってることがあると思うんです。あなたのなりたいと思ってるその人は、自分の個性やコンプレックスをさらけ出して武器に変えて、キラキラしていると思うんです。

たとえば目が一重で小さいって悩んでる人がいたら、一重の人にしか似合わないメイクとかもあると思うの。そういう風に変身する方法や情報って現代なら溢れているはずだから、自分を愛せる努力を始めてほしい。でもそれでも、どうしても他人と比べちゃって、孤独に感じて悩んで眠れない夜があったら、僕にコメントしてください♡(笑)」

Q、109ニュースを見てるみんなに伝えたいメッセージは?
「ファッションが大好きって人たちは、ファッションのこだわりがあると思うんです。あまりにも勘違いしすぎてしまうと、じゃあ白と黒のモノトーンだけ着てるから個性がないかといったらそうではない。渋谷が好きとか、ギャルが好きとか、こういう系統以外は好きじゃないとかじゃなくて、いろんな人がいて認め合えるようになってほしいですね!」

Q、令和はどんな時代になってほしい?
「やっぱり“認め合える”って大事。好きじゃなくていいし、嫌いでもいい。でもそういう人がいてもいいじゃん。自分の考えを共有しなくてもいいし、いろんな考えや生き方があっていいじゃんっていうのを伝えていきたい。自分もパパになってそういうのをテーマに子育てしたいなって思います。

やっぱり時代って若い人たちが作っていくもの。平成も若い人たちが文化を作っていったと思うんです。だから、柔軟な若いうちにスポンジみたいに吸収して、時代を変えていってほしいなって思います!!」

<Photo:Tatsuhiro Haraji>

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提供元:109ニュース シブヤ編集部

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