ファクタリングの審査基準・審査内容を詳しく解説

 ファクタリングで審査がある理由

ファクタリングは売掛金を現金化する手段ですが、利用企業や売掛先の信用力が重要視されます。金融機関の融資と異なり、ファクタリング会社は売掛先の支払い能力を重視するため、審査が行われます。審査の目的は、売掛金が確実に支払われるかを判断し、リスクを回避することです。なので、よほどのことがない限り、利用企業が理由で審査が落ちるということはありませんのでご安心ください。

「赤字決算・税金滞納」でもファクタリングが可能な理由

銀行融資では赤字決算や税金滞納が大きなマイナス要因となりますが、ファクタリングでは売掛先の信用力が重要視されるため、利用企業の財務状況が厳しくても利用できるケースがあります。ただし、滞納額が大きい場合や売掛先の信用が低い場合は、審査が厳しくなる可能性があります。

信用情報は情報機関で調査される

ファクタリング会社は、信用情報機関を通じて売掛先の信用状況を調査することがあります。特に大手企業が売掛先である場合、信用情報を確認することで支払い遅延のリスクを低減できます。これにより、売掛金の未回収リスクを最小限に抑えることができます。

ファクタリング審査内容の6項目

① 売掛先の経営状況

売掛先の経営が安定しているかどうかは、ファクタリング審査の最も重要なポイントの一つです。決算書や信用情報を基に、支払い能力があるかどうかを確認されます。最重要項目と言っても過言ではありませんので、利用を検討される方は売掛先が客観的に見て信頼できる会社かどうかを確認してください。

② 売掛債権の支払い状況・種類

売掛金が過去に滞納されたことがないか、定期的に支払われているかが審査されます。また、売掛債権の種類(公的機関・大手企業・中小企業)によっても審査の通過率が異なります。業者が見ている判断基準は「回収リスクが高いかどうか?」なので、遅延なく支払いが行われていれば評価は高いと思ってください。

③ 譲渡禁止特約が結ばれていないかどうか

売掛契約に「譲渡禁止特約」がある場合、ファクタリングの利用が制限されることがあります。契約内容を事前に確認し、譲渡が可能かどうかを把握することが重要です。もし利用する前に気が付きましたら契約の内容を見直すことをおすすめします。

④ 売掛金の支払期日

支払期日が近いほど、ファクタリングの審査に通りやすくなります。逆に、支払期日が長期間先の場合、審査が厳しくなる可能性があります。業者の回収リスクが関係していますので、単純に日付が近ければ近いほど有利になりやすいです。

⑤ 利用企業・利用者自身の信用

ファクタリングでは売掛先の信用が重要視されますが、利用企業や経営者の信用も一定程度考慮されます。特に、過去に取引上のトラブルがあった場合は、審査が厳しくなることがあります。しかし厳しい審査というわけではありませんので、基本的には売掛先の信用さえクリアできていれば、問題なく通る場合が多いです。

⑥ 債権の買取額と売り上げ規模の差

売掛金の金額が企業の売上規模に対して極端に大きい場合、審査が慎重に行われます。企業の事業規模と売掛金のバランスが適正であることが望ましいです。あまりにも企業の規模に不釣り合いだと「ほんとうに支払いできるか?」などの不安要素が生まれて審査に不利に働く場合があります。

まとめ

ファクタリングの審査では、売掛先の信用力が最も重視されます。そのため、取引先の経営状況や支払状況を事前に把握し、問題がないかを確認することが大切です。また、譲渡禁止特約の有無や売掛金の支払期日にも注意を払いましょう。適切な準備を行い、スムーズな資金調達を実現するために、審査基準を理解しておくことが重要です。

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